常磐御前 雪行の図掛け軸 110.0cm×53.0cm(総丈207cm×69cm)桐箱入常盤は近衛天皇の中宮九条院(藤原呈子)の雑仕女で、雑仕女の採用にあたり都の美女千人を集め、その百名の中から十名を選んだ。その十名の中で一番の美女であったという。後に源義朝の妾(側室)となり、今若(後の阿野全成)、乙若(後の義円)、そして牛若(後の源義経)を産む。平治の乱で義朝が謀反人となってその逃亡中に殺害され、23歳で未亡人となる。その後子供たちをつれて雪中を逃亡し大和国にたどり着く。その後、都に残った母が捕らえられたことを知り、主であった九条院の御前におもむいてから(『平治物語』)、清盛の元に出頭する。出頭した常盤は母の助命を乞い、子供たちが殺されるのは仕方がないことけれども子供達が殺されるのを見るのは忍びないから先に自分を殺して欲しいを懇願する。その様子と常盤の美しさに心を動かされた清盛は頼朝の助命が決定していたことを理由にして今若、乙若、牛若を助命したとされている。これが かの有名な 常盤御前雪行の図。左の男の子が 今若(後の阿野全成)右の 常盤の袖に いるのが 乙若(後の義円)常盤が 胸にだっこしているのが 牛若(後の源義経)この雪の中 小さな子供を 三人連れて 道なき道 大和をめざして 雪中行軍 という場面。再表装されておりますがサイドにたわみがあります。桐箱の書き銘は『静御前』となっています。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > 美術品 > 絵画/タペストリ |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |